ふれあいの友コラム

私は何なの

(5)役割分担を失った集団の行き先

生活の中で役割分担を失った集団(各種の内容の違いある1)〜3])に家族の生活に不都合が生じてくると、家族生活に大きな負担が生じてくる。

家族は、生活するために役割分担を失った人に代わって、家族の別の一員がそこを補う立場に変わることになると、ある瞬間から時間・期間にいつもの場所から他のところへ移ってもらうことになる。その移り住む場所がデイサ−ビスやショ−トステイ、宿泊所である。これらの人達へ施設を提供する。

社会からの情報に疎いこの人達、つまり「私は何なの」の集団は自分で目標を持ったり、何の役割を果たしているか、何をすれば明日への活力になるのか、楽しみは何か等まったくつかめないでいる。

そこへ家族へケアマネジャ−が説明することになる。デイサ−ビス、ショ−トステイ、宿泊と誘われ、「閉じこもりは良くない」「社会とのかかわりをもて」「コミニヶ−ションは大事だ」と頻繁に施設へ誘い出される。然しそれが形だけの内容であってはならない。なぜならデイサ−ビスは「私は何なの」の集団を放りだされた人達のたまり場に過ぎない。家庭でない居場所にすぎない。そうなれば各デイサ−ビスの催し物は各一的であってはならない。利用者各人は何を欲しているかわからない。従って数多くの催し内容を示すことである。

H26.10.16

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